Rene Jean Caillette 02

フランスのデザイナー、Rene-Jean Caillette（ルネ-ジャン・カイレット）のCoccinelle chair（コクシネルチェア）です。

Coccinelle（コクシネル）とは、フランス語で「てんとう虫」という意味。
その名の通り、かわいらしいデザインが特徴的です。

透けるほど薄いFRPのシェルや下に向けて徐々に細くなる脚が、繊細な美しさを生み出しています。
ユニークな見た目ですが、座ってみると包み込みようなしっかりとした安定感があり、実用的な椅子だったことがわかります。
1950〜60年代のヴィンテージ品ですので、細かなスレ傷や汚れはございますが、大きな破損などはなく、とても良いコンディションです。

ルネ-ジャン・カイレット（1919–2005）

フランスの装飾芸術家、デザイナー。
1919年、家具職人の息子として生まれ、父と共にシンプルで機能的な家具をデザインしていました。
エレガントで現代的なデザインを得意とし、二次世界大戦後は、人々の生活に寄り添う家具として安価で大量生産可能な家具が必要だと考え、数々の作品をデザイン・製作してきました。
また家具の素材として、プライウッド、アルミニウム、スチールなど新しい素材を挑戦的に取り入れていました。

1940年代後半にはシャルロット・ペリアンやジャン・プルーヴェ、ピエール・ガリッシュ、ジョセフ・アンドレ・モットなどフランスの著名なデザイナーらと共に新しい素材、技法、デザインで作られた家具の展示会に参加し、1952年にはフランスのデザイナーにとって名誉ある賞、ルネ・ガブリエル賞を受賞。
フランスのミッドセンチュリー期を代表するデザイナーの１人として、現代でも注目が集まっています。